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■5月25日の辻先生によるお話しです
1月24日、ご案内のとおり『第14回河西河北地区在宅勉強会』を実施しました。 今回は、最も在宅の現場に近い職種「訪問介護さん」との連携に関して、セントケア和歌山株式会社より管理者お二人にお越しいただいて、お話しいただきました。 皆さん、平成30年に『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』の一部改正された内容をご存知でしょうか? その中の「見守り的援助」に「本人が自ら服用できるよう、服用時において直接介助は行わずに、そばで見守り服薬を促す・・・」という項目が追加になりました。 要するに、現場で介護ヘルパーさんは見守るだけではなくて、服薬を促すわけです。 薬剤師が在宅に関与している場合でも、通常は2週間に一度の訪問しかしません。その時に患者さん(利用者さん)の日頃の服薬状況まで把握することは、まず不可能です。 ここが多職種連携の大きなメリットの一つになるのでしょうが、(すべてではありませんが・・)現場のヘルパーさんからの服薬に関する報告がケアマネージャーさんにされていますので、その情報を薬剤師が入手できれば、結果として処方医へのより良い処方の提案や指導に生かされることになるのではないでしょうか。ただし、薬剤師は只々情報ちょうだい!!と短絡的におねだりするのではなく、日ごろから多職種連携が出来ているという条件付きになると思います。日中、薬局の中にこもって待っているばかりでは、得られる情報も得られないということになります。 今回実例として、骨粗鬆症の患者さんの週1回朝服用の薬剤に関してこんな質問が出ました。 「併用薬もあるので、ご家族からの要望で食後服用させていますが、説明書を読むと骨の薬は、食前と書いてあるのでどうか?」と。 薬剤師からの答えは明白で、「食後だと医師が期待している効果は出ないので、あくまでも食前に」と回答。「薬剤師が関与しているなら、医師に月1回の薬に変更依頼をしてもらえば、本人にもヘルパーさんにも負荷は減るのでは」と提案。 たったこれだけでも、セントケアの方々からは「来てよかった・・・」と感謝され、薬剤師からも貴重な情報を教えてもらい感謝し、つくづく「顔が見えないとあかんなあ」と実感しました。 和歌山市では、大きなくくりの多職種連携の研修や勉強会はされていますが、やはり原点になるのは、患者さん(利用者さん)が住まいしている『小さなエリアでの多職種の顔の『見える集まり』ではないでしょうか? 来月開催する「まるまるネットワーク」とともに、多職種勉強会(集まり)を継続していくことが、私たちの役割だとあらためて感じました。
2019-01-29 20:07:58